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Tellico

 晩春から初夏にかけてのガイド時に欠かせない、ポロシリの定番ニンフの一つがこれ、テリコ。

  えー、テリコを知らない? 使ったことない? それはもったいない!

 

 誕生したのは1927年、テネシー州の東、スモーキーマウンテンあたりで生まれたこのパターン、ポロシリにとって、これまで数多くのマスとの出会いに貢献してくれた、フライボックスにいつも欠かせない1本です。

 

 オールドファッションというなかれ。このパターン、使う時と使い方さえまちがえなければ、最新型のリアルなニンフやイマージャーパターンに負けないくらいの効果が。人間の目から見ればなんにも似てないけど、魚には何か鮮烈な信号あるいはトリガーになっているらしい、古典的アトラクターニンフです。

 そういえば、ごく最近までモンタナ州で活躍していたあるフィッシングガイドも、長〜い間自分のフェイバリットして、日々の実戦でアップデートを続けている最新パターンと同列に、堂々このテリコを挙げていたっけ。

 

  使い方のコツは以下のとおり。日中、おもにサイズ12~16番くらいのカワゲラ、つまりストーンフライが羽化している時に、スプリットショットを使わず流れに自然に漂わせたり、しっかり沈めてデッドドリフトする。たったそれだけ。

 十勝には、季節になると中型のカワゲラがいっせいに羽化するような川、ありますよね。必携なのはそんな川で釣りをする時。

 御大カーフマンさんも、下記の書籍内のTELLICOの記事中にジンクリアの山岳渓流でのエピソードを記している。いつもブログをご覧の方だけに、ここでこっそりご紹介しましょう。

 

 左上は私のフライボックスに収まっているテリコのクロースアップ。

 左下の写真の背景になっているのは、Tipsでも紹介している、ランドール・カーフマンさんの名著「アメリカンニンフ・フライタイイング・マニュアル」(Salmon Trout Steelheaser社刊。1975年)。

 よい釣りを!