右の表は、AFFTA(American Fly Fishing Association)規格のラインの重さです。たびたびインターネット上を捜しては確認する表なので、覚え書きもかねて、ブログの中に記載しておくことにしました。
左端の列にアラビア数字で記載されているのがラインウエイトです。一つ右の列の単位はGrainグレイン。右端の列はターゲットウエイトでこれも単位はグレインです(1グレインは約0.0648g)。規定されているのは、レベルティップ部を除く、フライライン先端から30フィートの重さです。
昨今は、銘柄によっては0.5番ヘビーや1.5番ヘビーなど、基準値より重く設計されたラインがあります。4番ラインの基本の重さ(ターゲットウエイト)は右の表のとおり120グレインですが、4番の0.5番ヘビーのラインは先端30フィートの重さが130グレイン(都合、約4.5番に該当する重さ)です。1.5番ヘビーのラインは150グレイン(約5.5番)になります。
G.loomis社のウェブサイトによい一文を見つけました。
「(中略)標準指定された番手よりも重い、または軽いラインを使うことで、ロッドの曲がる位置や量を変えることができます。つまり、個人の体力や技術に応じたベストタックルを組み上げるためには、指定以外のラインを試してみる価値もあるということです」。まさしく!
(2018年3月6日・追記)
ラインを買う時に留意すべきことの一つは重さです。たとえば、4番の0.5番ヘビーのラインなら、パッケージに4.5番と表記してあればよいのですが、理由はどうあれ現状そうは表示されていません。同様に、箱の裏面などにGrain Weight(ライン先端から30フィートの重さ)を表記している製品は多くありません。
購入時は、表記された番手=ラインナンバーよりも、カタログなどで重さを確認しておくことをおすすめいたします。とくに、柔らかいサオや、最新鋭のパワフルなサオをお使いの方、至近距離を中心に釣りをする方や湖などで平均的に遠い距離を釣るなどの場合は、しっかり留意なさって銘柄と番手を決めることをおすすめいたします。バランスのとれていないタックルほど使いづらいものはありません。
(2023年2月・加筆修正)
LINE WEIGHT | WEIGHT RANGE* | TARGET WEIGHT* |
1 |
54-66 | 60 |
2 | 74-86 | 80 |
3 | 94-106 | 100 |
4 | 114-126 | 120 |
5 | 134-146 | 140 |
6 | 152-168 | 160 |
7 | 177-193 | 185 |
8 | 202-218 | 210 |
9 | 230-250 | 240 |
10 | 270-290 | 280 |
上記の重さは、レベルティップを除く先端から30フィートの重量。
*単位はGrainグレイン(gr)。1gr=0.648gとする。
コメントをお書きください
なべ (金曜日, 09 3月 2018 11:15)
本当に勉強になります!是非プロショップでアドバイスして欲しいものです…泣
管理人 (金曜日, 09 3月 2018 12:05)
なべさん。いつもありがとうございます。m(ーー)m
比較的柔らかめのロッドで短距離を釣るのと硬い最新鋭のロッドで短距離を釣るのでは、
同じラインじゃずいぶんフィーリングが変わりますよねぇー。
それに、ラインの直径や表面積、水切れの具合やしなやかさも見逃せませんし。
ライン選びって本当に難しいですね。
何かありましたらいつでもご相談くださいませ。