ランディングネットは仕事道具の一つ。ネットがないと、クライアントが掛けた魚をすくえない。特に、足腰が弱い人や年配のゲストは、わかっていてもパッとは動けないもの。だから、私のそれはガイドやるための商売道具です。
昔から、小型のサイズから折りたたみ式の大型のものまで一貫してBrodin社のネットを使っています。魚をすくいやすくデザインは簡素。頑丈で壊れない。まさに実用一点張りの”玉網”です。
これまで購入した5本のうち2本は、悲しいことにいずれも自分の不注意でなくちゃった。最初の1本は、たしか、Livingstonの町にある『Dan Bailey』あたりから”メールオーダー”で購った。懐かしいなぁー。
佳日の、モンタナ州ボーズマンの町はずれ。東西を結ぶハイウェイ90号線。道路沿いにある茫々とした荒れ地に、同社の大きながサインが立ってたっけ。午後になると、傾いてきた太陽の光を盛大に受けて、デッカイ青空を背にパキーンと光ってた。あぁー、モンタナはやっぱりマス釣りのメッカなんだ。しみじみそう思った。
”ググった”ところ、同社は1970年代の終わりにアイダホで創業している。しばらく前までは、Christer Brodin(クリスター・ブローディン)と呼んでました。
昨今、Brodin社のネットバッグはGhost netsに進化しました。同社のそれは、安価な輸入品に頼ることなく、”environmentally friendly material(環境にやさしい素材)and could be produced in the USA”なのだとか。
水中で魚を脅かさないというメーカーのセールスピッチはどうあれ、このバッグ、大型のマスをすくった際も魚の重さを面で受けとめるので、ヒレが裂けてし まうような事故を抑えることに貢献している。
魚をどうせリリースするのなら、バッグはそれ用のほうがいいに決まってる。みなさん、リリース用のネットバッグを使いましょうよ。誰だって、ヒレが割れたマスが釣れたら、 悲しいでしょ? これ、ものすごく大事。どんなことであれ、”天に向かって吐いた唾はいつか自分に落ちてくる”。
でもまぁー、同社のこの半透明のネットバッグ、”かさ”と重さは及第点。そして、見ためや質感はどうしても好きにはなれない。でも、使いやすさと強度、耐久性など、目的をぜーんぶひっくるめて勘案すると、私の場合どうしてもBrodinになっちゃう。
日本のフライアングラーに人気がある工芸品のような”華奢な”ネットは仕事では使えない。私がランディングネットを持ち歩く理由は、ライフタイム・レコード級の”大もの”をすくうことにある。ゲストの”ななまる”すくったらネットが折れて魚が逃げちゃった、じゃあねぇー。どんなにカッコいい高級品使ってたって、ゲストに嫌われて貧乏こじらせちゃうのです。
そういえば、しばらく前に、メキシコの南にある中米のコスタ・リカに同社のプラントが移ったなんて話も聞きました。もしそうであれ、現在もネットの品質にさほど変化なしというのが、年間あたり平均250日使ってみての感想です。ここに報告しておきましょう。
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なべ (火曜日, 20 2月 2018 19:51)
ほんといくらでもよいので・・・売ってください(笑)
管理人 (水曜日, 21 2月 2018 10:30)
なべさん、コメントありがとうございます。アハハハハ。そこですかー。