これまで、米国の一部で秘やかに販売されてきた同ラインが、やっと本国英国のウェブサイトにも掲載されましたので、改めまして本ブログでもご紹介します。正直に申し上げましょう。ずーっと隠してました(笑。
このポストを書いている5月12日時点では、インターネット上をどんなにサーフィンしても日本語による記事は1件もヒットしなかった。代理店が販売していないため国内のフライフィッシング誌上には掲載されていないだろうし、認知度はひじょうに低いみたい。道内の「スカジット大好き!」な人たちにも話題にはなっていないらしい。
このライン、ティップを接続する先端側から、Type-3〜Int〜Fltと異なるシンクレートを組み合わせたスカジットボディ。現在販売されているウエイトのレンジは450から720まで。現在でもType-4程度までふつうにラインナップされているスカンジ系ラインでは珍しくないが、一部の、Type-2程度までしかなかったスカジット系のラインの中では、まぎれもなく新規格だ。
デザインしたのは、米国の同社ラインのディストリビューターであり、ご存じEchoブランドやってるティム・レイジェフさんと一部のスティールヘッダーのみなさんとか。ティムは、過去に知人や取材仕事を介してご縁があった方。ワシントン州のご自宅に泊めてもらったり、半ば強制的にキャスティングのレッスンしてくださったり(笑。まあ、フライキャスティングの森羅万象に目がない、とーっても元気な人であります。
さて。Nothing but the FLY LINE! な、日々現場にいあわせる者からいえば、やっと出たのかー、そりゃそうだよなー、という感じです。
これまでーー表層の流速がメチャクチャに速い流れ、その流れの下に入っている魚をねらう時、さらには、気象条件などによる状況が芳しくない時、あるいは、ひじょうにスローな魚が相手という時ーーこの種のラインシステムでは、いったいぜんたいどんなセットアップで釣るの? って感じでしたから。もちろん、アプローチ方法やフィールドしだいでは不要なラインでしょうし、ガンガンの荒瀬が点在するような川をホームとするガイドたちのリクエストが本ラインの揺籃であるのは火を見るより明らか。各々の風土に合わせて、より細やかにメソッドや道具が進化してこそ正常ってものだし、同時にそれは、この釣りがまだまだ進化の途上にある証拠。その潜在能力には期待がふくらみます。
現在、国内正規代理店さんでの販売開始は未定のもよう。いずれにしても、楽しみですね。
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